ー家を長持ちさせる秘訣がわかる！外壁塗装のベストタイミングを紹介ー

長持ちする家づくりを行ううえで、外壁塗装は重要な役割を持ちます。塗装の効果は経年とともに低下し、塗り直す必要があります。塗装の劣化スピードを遅らせるためには、季節や気象条件、劣化の兆候を考慮し、適切なタイミングで施工することが大切です。

 

本記事では、外壁塗装の最適なタイミングについて、季節と建物の劣化条件から判断する方法を詳しく解説します。外壁メンテナンスのタイミングを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

外壁塗装のタイミングが重要な理由

外壁塗装は家の外観を維持することに加え、雨漏りや劣化の防止にもつながります。そのため塗装のタイミングを見きわめて施工することで、建物の耐久力を高め、メンテナンスコストを削減が可能です。

 

一般的に外壁の塗装タイミングは10年から15年が一つの基準となりますが、周囲環境や気候の影響で外壁の劣化が早まり、基準より早くに塗装が必要になることもあります。

 

そのため定期的に塗装の劣化状況をチェックし、ひび割れやコケの繁殖、色あせなどの兆候が見られた場合には、早急に塗装メンテナンスを検討しましょう。

 

外壁塗装を行うメリットは？

外壁塗装を適切なタイミングで施工することで、家の見た目や住み心地などでさまざまなメリットがあります。

 

1つ目のメリットは、住宅の外観を美しく保ち続けることができる点です。外壁がきれいに保たれることで、ご近所さんから良い印象を持ってもらえます。

 

2つ目のメリットは、外壁の損傷を防ぎ雨水の侵入や湿度の上昇を抑え、住宅を長寿命化できることです。

 

3つ目のメリットは、快適な住環境を保てることです。外壁の塗装は室内の湿気対策にも効果が見込めて、適度に湿度が保たれた住み心地の良い家になります。

 

外壁塗装の適切なタイミング【季節】

一般的に、春と秋が外壁塗装に最適なタイミングとされています。どちらの季節も気候が安定していて、硬化不良が発生しにくいからです。

 

一方で夏や冬は、天候条件が塗料の乾燥過程に悪影響を及ぼし、塗装の品質が低下する可能性があります。また梅雨など雨が頻繁に降る時期は、塗料の洗い流されるリスクを伴います。したがって、天候が安定しやすいタイミングを選んで施工することが重要です。

 

ここでは、春夏秋冬それぞれの季節で外壁塗装をすべき理由や、おすすめできない理由について紹介します。

 

春：適切な湿度で塗料が乾燥しやすい

春は、外壁塗装に適した湿度の日が多く、塗料が均一に乾きやすくおすすめのタイミングです。また気温など作業条件も良好で、快適に作業できることからも外壁の塗装に適しています。

 

夏：高気温で表面の塗料が早く乾きすぎてしまう

夏は気温が高く塗料の表面が早く乾きます。一見好条件に感じますが、早く乾きすぎると、内側の乾きが不十分となり、不良施工のもとになります。また夏は台風や夕立などの天候不良により、途中で中断することが多い季節です。そのため夏に塗装をする場合は、急な天候悪化や気温条件の対策が不可欠です。

 

秋：雨が少なく塗料が乾燥しやすい

秋は雨が少なく乾燥しやすい気候で、効率良く外壁塗装ができる季節です。適度な気温と湿度下で施工できるため、ムラがなくきれいに仕上がります。

 

冬：低気温で塗料が乾きにくい

冬は、低気温なため塗料の乾燥が遅れるデメリットがあります。施工不良になりやすいうえに、工事期間が延びることも多いため、おすすめのタイミングではありません。

 

ただし硬化剤など乾燥を促進するものを使用することで、冬でも均一で質の高い外壁塗装が可能です。

 

外壁塗装の適切なタイミング【建物の劣化状況】

外壁塗装を実施する適切なタイミングは、季節の条件以外に外壁の劣化状態からも判断可能です。特に外壁にひび割れや剥がれ、カビの繁殖が見られる場合には、塗り替えを考えるべきです。

 

ここでは、外壁塗装を検討すべき建物の劣化状況を紹介します。

 

ひび割れ

ひび割れは、外壁材の老朽化が原因で発生します。塗装が劣化すると、雨水が侵入しやすくなり、雨漏りにつながる可能性があります。放置し続けると、建物の基本構造にも悪影響を及ぼす恐れがあるため注意が必要です。

 

そのためひび割れを発見した場合には、迅速に外壁塗装を検討することが重要です。

剥がれ

外壁の塗装が浮いてパリパリと剥がれる原因には、塗膜の劣化や下塗り材の選択ミスが考えられます。塗膜が剥がれると、防水性が損なわれ、容易に雨水が室内へ侵入してしまいます。

 

そのため剝がれが見られる場合には、外壁の塗装により迅速に補修を行いましょう、

 

住宅の長寿命化のためのメンテナンスポイント【外壁以外も】

家の長寿命化のためには、外壁だけではなく、屋根やシーリング材など家全体の定期的なメンテナンスが不可欠です。

 

まず外壁塗装を適時に施すことにより、美しい外観を守るだけでなく、構造の老朽化も防ぐことが可能です。

 

また屋根を定期的にメンテナンスすることで、柱や基礎など内部構造へ雨水が侵入するのを防ぎ、ひび割れが生じるのを回避できます。

 

窓やドアの周囲に使われるシーリング材の定期的なチェックと補修も、雨水の侵入を防ぎ、住宅の劣化を最小限に抑えるために欠かせません。

 

外壁塗装業者の選び方

外壁の塗装業者を選ぶ際には、対応の迅速さや施工の品質に注目しましょう。業者の施工実績や評判をチェックすることで、信頼できる業者かどうかを判断できます。特にリピート率の高い業者は、信頼性が高い業者といえます。

 

また施工後に不具合や施工不良を確認した際に、サポートしてくれるかどうかもチェックしましょう。外壁のメンテナンスは定期的に行うことが重要なため、アフターサポートがある業者へ依頼することをおすすめします。

 

まとめ

住宅の外壁塗装は、通常10年から15年のタイミングで実施するのが望ましいとされています。ただし外壁のひび割れや剥がれが見られる場合には、迅速に塗装を行いましょう。

 

また塗装を実施する際には、季節を考慮することが重要です。特に湿度条件や気温条件が塗装に適切な「春と秋」に依頼することをおすすめします。適切な時期に外壁の塗装を行うことで、住宅の耐久性を向上できます。

 

なお外壁の塗装は容易に実施できる作業ではないため、技術力の高い業者へ依頼しましょう。業者のホームページから、過去の施工実績を確認し、信頼できるかどうかをチェックしてください。

 

複数の業者へ見積もりを依頼し、施工プランやコストをじっくりと検討しましょう。