台風が外壁塗装に及ぼす影響とは?メンテナンスを行うメリット
台風の季節を迎える前に
地球温暖化の影響で、季節が前倒しになっているといわれているものの、日本では、毎年夏の終わりになると台風が接近しやすくなります。
毎年、大雨や強風などの被害があり、台風の季節を迎える前に、必要な対策を講じることが求められています。台風の影響を直接受けない地域でも、大雨の被害が及ぶ場合が多くあります。
被害が出る前に、外壁塗装のメンテナンスを行ったり、劣化が起きている箇所の補修をしたりすると良いでしょう。自然の脅威に抗うことは難しいですが、被害を少なくするための対策は多くあります。
今回は、台風が外壁塗装に及ぼす影響や、被害を受ける前に外壁塗装のメンテナンスを行うメリットについて解説します。
台風と外壁塗装
最大風速が17mを超えるものを台風といいます。この程度の強風が吹くと、外壁塗装には被害が出る場合があります。
また、外壁塗装の工事をしている場合には、作業を中断しなければならないだけではなく、作業の安全のため、建てた足場に対策を講じる必要があります。
台風によって、工期が遅れることはしばしばあり、被害が出ればさらなる工事が必要になります。
台風が発生しやすい季節には外壁塗装の工事は避けることが望ましいといわれています。
しかし、補修が必要な状態であれば、台風シーズンであっても外壁塗装の工事を行わなければいけない場合もあります。
そのときは外壁塗装の工事の途中で台風の影響を受けた場合には、どのような対応になるのか、あらかじめ確認しておくとトラブルになりません。
外壁塗装が受ける台風の被害は
台風が来ると、植木鉢が飛んだり、竿が倒れたりする可能性があり、きちんと傘をさして歩くのは難しいです。台風は、風が吹くだけではありません。
強風に加えて、雨が降るため、被害がさらに大きくなると予想できます。
人や物であれば、強風が吹いている間は、安全な場所に移動できます。
また雨がやむまで、室内で待機できます。しかし、当たり前ですが外壁塗装は移動できません。そのため、強風をそのまま受ける外壁には被害が出る場合が多いのです。
ここからは、台風によって外壁塗装に起きる被害にはどのようなものがあるかを紹介しましょう。
外壁材の剥がれ
強風を受けると起きやすい被害の一つに、外壁材の剥がれがあります。
特に劣化している外壁の場合には、台風の強風や雨に耐えられず、外壁材が剥がれやすい状態になっています。また、外壁以外にも、雨樋や屋根なども劣化していれば被害が出やすくなります。
外壁塗装は定期的な点検を受け、メンテナンスがされていれば、台風が来る前に劣化を補修でき、被害を最小限に抑えられます。しかし、点検やメンテナンスを行っていないと、劣化に気づかず、外壁材が剥がれてしまうのです。
剥がれた外壁材が近隣にも
台風の影響で剥がれた外壁材は、単に建物の被害になるだけではありません。剥がれた外壁が強風で落下したり、飛散したりすると、近隣に被害を出してしまう場合があります。
メンテナンスされた外壁塗装であれば剥がれが起きても、持ち主がきちんと対策を講じていたとして、責任を問われることはあまりありません。
被害が出たとしても気象の影響によるものであり、避けられないものであったと判断されるのです。しかし、劣化を把握していながら、点検やメンテナンスを怠り、必要な対策を講じていない場合で、近隣に被害を及ぼしたときには、責任を問われるケースがあります。
自分の家だけではなく、近隣に被害を及ぼさないためにも、必要な対策を講じるようにしましょう。
大雨の被害は
台風の被害は風によるものだけではありません。
大雨の被害で最も多いものは雨漏りです。
外壁塗装が劣化している場合には、防水機能が低下しており、強い雨に耐えられず、雨漏りする場合が多いです。
屋根材が剥がれ、防水層を越して雨漏りが起きてしまうことがしばしばあります。
また、雨樋の劣化を補修していないせいで、大雨を排水しきれず、雨樋から雨水が外壁に流れ込んでしまうこともあります。外壁に雨水が流れ込んだとき、ひび割れなどがあれば、さらに室内まで雨水が入り込むのです。
さらに、外壁材の隙間を埋めるシーリングが劣化している場合には、裂け目から雨水が入り込むことも多くあります。
雨漏りは、室内が濡れてしまうだけではなく、柱や梁など家の基礎を傷める場合もあります。
被害が出る前に、劣化した箇所がないか点検を心がけましょう。
見た目に異状がなくても点検を
台風が接近するとわかってから、外壁塗装の工事を依頼するのでは間に合いません。大切なことは、被害が出るまえに必要なメンテナンスを行っておくことです。
一見して剥がれや変形など異状が認められない場合でも、建設してから年数が経っていたり、前回のメンテナンスから期間が開いたりしている場合には、劣化が始まっている場合もあります。
そのため、見た目には異状がない場合でも、定期的な点検を依頼するようにしましょう。点検で劣化や補修が必要な箇所が見つかれば、台風の季節を迎える前に、適切なメンテナンスを行いましょう。
外壁塗装は素材によって、耐久性が強いものや、防水機能が高いものもあります。台風の被害が出やすい地域であれば、家を守る素材の外壁塗装を取り入れることを検討しましょう。
どのような素材を取り入れると家を守れるのか、専門の業者に相談すると、より良い方法のアドバイスを貰えます。
まとめ
毎年、少なからず被害が出る台風。
外壁塗装は強風や大雨の影響を受けやすいものです。
特に劣化が進んでいるにも関わらず、メンテナンスが行われていない場合には、剥がれが起きやすいです。剥がれた外壁材は、自分の家だけではなく、近隣に被害を及ぼす場合もあります。
また、剥がれやひび割れが雨漏りに繋がることも少なくありません。
しかし、台風の接近がわかってから外壁塗装の工事を行っても間に合いません。
台風の季節を迎える前に、点検を行い、必要なメンテナンスをするようにしましょう。
外壁塗装の工事では、足場を必要とする場合が多く、屋根のメンテナンスを併せて行うと、足場代を抑えられる場合もあります。また、外壁材によっては、耐久性や防水機能を高められるものもあります。
どのようなメンテナンスが台風の対策に望ましいか、また劣化の補修に適しているのかなど、大がかりな工事になる前に、一度専門の業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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