外壁塗装はどのように進んでいくのか。手順を詳しく紹介
外壁塗装の手順
外壁塗装は、定期的に塗り替えなどのメンテナンスが欠かせません。
しかし、具体的にどのような手順で外壁塗装が進められていくのか、よく知らないという人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、外壁塗装の手順について詳しく紹介します。
足場
外壁塗装では、足場が欠かせません。足場には高額な費用がかかるため、足場を組みたくないと思う人も多いです。
しかし、足場は作業する人の安全を確保するだけではなく、外壁塗装をきれいに仕上げるためにも必要なものです。
足場は建物から約30㎝程度の位置に組み立てられます。
高圧洗浄
外壁塗装では、塗装を始める前に、外壁を高圧洗浄する手順があります。
外壁は、風雨などを受けて、ほこりや汚れが付いていることが多く、カビが発生している場合もあります。また劣化している場合には、塗装面にチョーキングという粉が発生していることもあります。
これらの汚れをそのままにしておくと、せっかく外壁塗装をしてもきれいな仕上がりになりません。そのため、高圧洗浄を使って、丁寧に汚れを落とす手順が大切なのです。
下地補修
どのような塗料を使うときでも、下地がしっかりしていなければ、良い仕上がりになりません。そのため、下地補修が外壁塗装の手順のなかで最も大切な作業ともいえます。
下地補修は、最終的に見えなくなってしまうため、悪質な業者では手抜きをするときがあります。しっかりと下地補修をしてくれる信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
コーキング
コーキングは、壁材の隙間を埋めているものです。コーキングにひび割れが起きていると、雨水などが入り込んでしまい、建物を傷めることになります。
そのため、外壁塗装の前には、コーキングの打ち直しをすることが多いです。
コーキングの劣化を打ち直しで補修したあと塗装すると、紫外線が遮断されるため、コーキング自体も長持ちします。
養生
準備が終わったら、塗装をするための作業を始めます。
養生はマスキングテープやブルーシートなどで、塗装しない部分を保護する役割に加えて、周囲に塗装が飛散することを防ぎます。
最近は、ローラーを使って外壁塗装を行うため、塗料の飛散は少ないと思われがちですが、まったく塗料が飛散しないということはありません。
植木やほかの箇所への塗料の飛散や、近隣へ迷惑がかからないようにするためにも、養生の手順はしっかりしてもらいましょう。
下塗り
下塗りは、希望の塗料を塗る前に行うものです。
下塗りに使われる塗料は、下地と塗料を密着させる役割があり、塗料が浸透していくことを防ぐ役割もあります。
下塗りは、中塗りや上塗りと色を変える場合がほとんどで、中塗りや上塗りと下塗りは見分けられます。そのため、塗り残しを確認しやすくなります。
下塗りの手順では、どのような塗料を使うかが大切です。下塗りは、中塗りや上塗りに影響を及ぼしやすいため、剥がれなどの不具合が起きない適した塗料を選ぶようにしましょう。
中塗り
下塗りが終わったら、ここまでの作業に問題がないか、改めて確認します。
中塗りまでの作業に問題があるまま作業を進めてしまうと、仕上がりがうまくいかず、外壁塗装が剥がれてしまうなど、大きな不具合に繋がります。
そのため、塗り残しなどがないか、また不具合が起きていないかを確認する手順が必要なのです。万が一、塗り残しや不具合があれば、この段階での補修が必要です。
中塗りには、塗装に厚みを持たせ、上塗りを補強する役割があります。また上塗りの下地という意味合いもあります。
中塗りをして、塗装の厚みを保つことで、外壁塗装の長持ちにも繋がります。
上塗り
上塗りは、外壁塗装の仕上げの手順でもあります。
トップコートと呼ばれることもあり、下塗りと中塗りに次いで、最後に行われる外壁塗装の手順です。
塗り残しや、ローラーやハケの跡が出ないように作業を進めます。下塗りと中塗りは色が違いますが、中塗りと上塗りは同じ色で塗装されることがほとんどです。
塗り残しを確認しやすくするために、中塗りと上塗りの色を変える場合もあります。しかし、中塗りと上塗りを同じ色にしても、中塗りが乾いてから上塗りをするため見分けをつけられます。
上塗りが終わったら
上塗りが終わったら、外壁から飛び出している部分や樋、屋根の裏側などの外壁塗装の手順に移ります。風雨の影響を受けやすい箇所であるため、専用の塗料をしっかりとした技術と知識を持つ業者に塗装してもらうことが大切です。
これらの箇所の塗装が終わったら、養生を取り外します。養生を取り外しながら、塗り残しやはみ出しがないかを確認し、必要であれば補修を行います。
養生を取り外したあとは清掃し、足場を解体し、外壁塗装の工事は完了します。
外壁塗装が完了したら
すべての手順を終えて、外壁塗装の工事が完了したら、依頼した作業はすべて行われているか、依頼主と業者が立ち会って確認します。
作業がすべて依頼通りに完了していたら、今後のメンテナンスが必要になる時期や、外壁塗装を長く持たせるために、日頃から気をつけることを聞いておくと良いでしょう。
また、点検やメンテナンスを定期的に依頼できる業者であれば、どのような工事をしたか把握したうえでメンテナンスを行ってくれます。継続的に工事を依頼できる業者を選ぶようにしましょう。
最後に外壁塗装が完了したら、近隣に工事が終わったことを伝えておくと、コミュニケーションが円滑になります。
まとめ
今回は、外壁塗装の手順について詳しく紹介しました。
外壁塗装を業者に依頼したいと思っても、実際にどのような手順で工事が進められていくのか知らない人は少なくありません。
外壁塗装は
・足場を組む
・高圧洗浄をする
・下地とコーキングの補修
・養生
・下塗り
・中塗り
・上塗り
という手順で進められます。
建物や外壁の状態によっては、手順が異なる場合や補修工事が必要な場合もあります。
外壁塗装は定期的なメンテナンスが欠かせません。
建物の立地や、これまでどのようなメンテナンスを行ったかによって、適した工事内容と塗料を選び、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
建物や外壁の状態に合わせた外壁塗装を行うことで、建物そのものの寿命を延ばし、快適な暮らしに繋げましょう。
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